経歴
元大学職員の津田です。
私は大学卒業後、東京の民間企業に事務職として入社しました。
憧れの東京で1人暮らし!ということで入社当初は張り切っていたのですが、待っていたのは残業は毎月40時間超・土曜出勤は当たり前の生活。なのにお給料は全く上がらないことに限界を感じ、2年後には地元へのUターンを決意します。
当初は公務員志望でしたが、教養試験のみで受験できるということで24歳の時に国立大学法人等職員統一採用試験を受けてみたところ、なんと合格!
土日休みで、残業は多い月で15時間程度というワークライフバランスの取れた生活と、公務員並みの安定した収入を得ることに成功します。
プライベートでは25歳で結婚、26歳で出産し、1年間の育休を取得します。
国立大学職員の仕事は好きだったのですが、より高い給与と仕事のやりがいを求めて、32歳で私立大学職員への転職活動を始めます。中堅私立大学1校から内定をいただきましたが、勤務地・給与の折り合いがつかず内定を辞退することになりました。
夫の転勤により36歳で国立大学を退職後、現在は主婦業の傍らフリーのライターとして活動しています。
このブログを読んでほしい人
このブログは以下のような人に読んでほしいと思っています。
ワークライフバランスの良い企業への就職・転職を検討している人
- 就業経験のない人や、かつての私のようにブラック企業で消耗している人に対して、大学職員というワークライフバランスが取りやすく、かつ平均以上の年収が期待できる仕事があることを伝えたいと思います。
大学職員という仕事に興味のある人
- 大学職員という仕事は知っていて興味もあるけど、リアルな働き方や年収が気になるという人に対して、私の経験や信頼できるデータをもとに、大学職員という仕事のリアルをできるだけ詳しく解説したいと思います。
右も左もわからない若手大学職員
- 大学職員になったはいいものの、今後のキャリアや大学業界の仕組みがよくわからないという若手大学職員に対して、大学職員のあり方や仕事効率化の方法を伝えたいと思います。
このブログの目的
このブログの目的は、以下の3つです。
①大学職員という仕事について知ってもらう
大学職員の仕事は「毎日定時に帰ることができる」「私立大学では誰でも年収1,000万円に到達する」「仕事は楽なルーティンワークだけ」など、その魅力的な面ばかりがクローズアップされがちですが、すべての大学にそれが当てはまるとは限りません。
せっかく苦労して大学職員になったのに、「聞いていた話と違う!」とならないように、大学職員の実態を伝えたいと思っています。
周りに大学職員がいれば仕事内容や働き方について色々と話を聞くことができますよね。
ですが、「家族や友人・知人が大学職員だ」という人は、ほとんどいないのではないのでしょうか。
令和3年度の学校基本調査によると、大学職員の人数は、全国の国立大学で30,217人、公立大学で5,831人、私立大学で58,254人となっています。
三菱UFJ銀行の従業員数が3万2千人、NECの従業員数が約11万人なので、全国の国立大学職員の数は三菱UFJ銀行の従業員数よりも少なく、大学職員全体でもNECの従業員数より少ないことになります。
このように大学職員という職業はそもそもの数が少ないため、現役の大学生でもなければ、周りに大学職員がいないのも当然ですよね。
②国立大学職員の良さも知ってもらう
インターネット上のあらゆるサイトでは、国立大学職員よりも私立大学職員の方がおすすめされていますよね。
確かに、私立大学職員は国立大学職員よりも給与・待遇が良い場合がほとんどです。
個人的にも、有名私立大学は国立大学よりも、就職するときのおすすめ度が高いです。
有名私立大学 > 国立大学=中堅私立大学 ≧ 公立大学 > 低偏差値小規模私立大学
ただし、有名私立大学は給与・待遇が良い代わりに倍率が高く、母校出身者が有利なことも多いため、内定を獲得するのはとても難しいです。
また、特に中堅以下の私立大学の場合、大学によっては以下のようなリスクがあります。
- 給与・待遇が国立大学とそれほど変わらない
- トップに権力が集中しワンマン経営になっている
- 偏差値の低い大学・学部は将来的に定員割れするかもしれない
- 複数の大学を経営している場合は全国転勤がある
したがって、私立大学職員を目指す場合は、受験前のリサーチが重要になります。
私は10年以上国立大学職員として働いてきて、国立大学職員は安定志向でコスパ重視の人にとっては間違いなくおすすめできる職業だと感じています。
理由は以下のとおりです。
- 国からのお金が収入の6割以上を占め、定員割れもないので、つぶれることがない
- 公務員とほぼ変わらない給与・待遇・福利厚生
- みなし公務員であるため社会的信用が高い
- 私立大学は土曜出勤のところも多いが、国立大学は土日祝は休み
- 公務員でありがちな災害時の緊急招集や地域行事への強制参加がない
- 筆記試験は教養のみ。大学独自試験であれば筆記試験がない大学も多い。
私立大学職員は確かに良い職業ですが、国立大学職員の良さも知ってもらいたい。
それが、このブログの大きな目的のひとつです。
③自分の失敗を参考にし、読者に納得できるキャリアを選択してもらいたい
私は自分のキャリアで、2つの失敗をしました。
先ほど述べたように、有名私立大学は国立大学よりも給与・待遇が良いのは事実です。
私も30歳を過ぎてそれに気づいたから、私立大学への転職活動を行いました。
しかし、私立大学は中途採用の受験資格に30歳以下という年齢制限を設けている大学も多く、受けたい大学を受けられず悔しい思いをしました。
また、国立大学法人等職員統一採用試験も、年齢制限は30歳です。
大学職員への転職活動を始めるのであれば、1日でも早い方がいいです。特に、20代で大学職員への就職・転職をなんとなく検討しているという人は、すぐにでも行動を起こすことを強くおすすめします。
結局、中堅私立大学の内定は獲得できましたが、年収・勤務地の折り合いがつかず内定を辞退することになりました。
転職情報サイトは見ていなかったため、募集要項からは判断できないリアルな年収・働き方などの情報が足りていませんでした。
また、転職エージェントには頼らずに独自で転職活動を行っていたため、年収などの勤務条件についても内定先の大学とうまく交渉できませんでした。
あの頃に戻れたら、転職情報サイトや転職エージェントをフル活用して、もっとうまく転職活動を進められるのにな…と少しだけ後悔しています。
以上2つの失敗から、このブログの読者には、自分が本当に納得できるキャリアを歩んでほしいと思っています。
このブログがあなたのキャリアを選択する上で参考になれば、とてもうれしいです。