大学職員になるには PR

【元大学職員が解説!】向いている人の特徴5選!ブラックな面も説明

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「大学職員の仕事って楽そうだけど、私でもできるのかな…?」

「私は文章を書いたり資料を作ったりするのが得意だけど、大学職員としてやっていけそう?」

 

大学職員として就職・転職することを考えたとき、このような疑問が浮かぶのではないでしょうか。

 

大学生であれば、事務職員と仲良くなっていろいろと教えてもらうこともできますが、そうでない方は、大学職員のリアルについてなかなか知ることができませんよね。

結論から言うと、大学職員に向いている人・向いていない人の性格や特徴は以下のとおりです。

 

向いている人・向いていない人の特徴

向いている人

  • 文章の読み・書きが得意
  • 細かい作業が得意
  • コミュニケーション能力がある
  • 向上心がある
  • 真面目すぎない

向いていない人

  • 体を動かす仕事が好き
  • 仕事に裁量を持ちたい
  • プライドが高い
  • 手に職をつけたい
  • リモートで働きたい・在宅勤務がしたい

 

この記事では、元・国立大学職員である筆者が、まず大学職員の仕事の特徴を解説します。

 

その特徴を踏まえて、どのような人が大学職員に向いていて、どのような人が向いていないのかを詳しく解説します。

 

さらに、インターネットの一部で言われているように、大学職員は本当に高給ホワイトなのかどうか、大学職員のリアルを紹介します。

 

最後に、リアルを知ったところで「大学職員の仕事は自分には合わないな」と思った人向けに、おすすめの進路を紹介しています。

 

大学職員という仕事に興味を持っている人は、ぜひ最後までじっくりと読んでみてくださいね。

 

1. 大学職員の仕事の特徴は?

大学職員に向いている人の性格を紹介する前に、まずは大学職員の仕事の特徴を確認しておきましょう。

 

国立・私立ともに、大学職員の仕事には以下の特徴があります。

 

  • マニュアルや前例に沿って行う
  • 自席でPCに向かって行う
  • さまざまな人とかかわる
  • 意外と個人主義・縦割り文化

 

ひとつずつ解説していきますね。

 

1-1. マニュアルや前例に沿って行う

大学職員の仕事は基本的にルーティンワークなので、ほとんどの仕事にはマニュアルが整備されています。

 

マニュアルはその仕事の歴代の担当者が何年にもわたって築き上げてきたものなので、マニュアルに沿って仕事をすれば、大きなミスをすることはありません。

 

また、大学職員は公務員と同様に、前例踏襲主義がかなり根強いです。

 

例えば、新しい仕事や普段やっていない仕事に取り組むときは、まず過去に同じような仕事がなかったかをチェックします。

 

このような仕事の進め方を「つまらない」と思うか「安定していて楽だ」と思うかは人それぞれですが、公務員的な働き方をしたいと思っている人にはおすすめできます。

 

1-2. 自席でPCに向かって行う

なんとなく想像はつくかもしれませんが、技術系職員など一部の職員を除いて、基本的に仕事は自分のデスクで、パソコンに向かって行います。

 

具体的には、ExcelやWordなどのOfficeソフトのほか、大学で導入している各種システム(財務会計システム、学務情報システム、人事給与システムなど)を操作することになります。

 

Officeソフトの使い方やタイピングといった、最低限のパソコンスキルは備えていた方が良いでしょう。

 

1-3. さまざまな人とかかわる

大学職員といえば、「窓口で学生の対応を行っている人」というイメージが強いですよね。

 

でも実は、大学職員は意外なほどに、さまざまな人とかかわる仕事です。

 

なぜなら大学は学生をはじめ、教員、事務、出入りの取引業者、文部科学省、同窓会、地域住民など、さまざまな立場のステークホルダーが存在する組織だからです。

 

大学職員の大事な仕事のひとつは、人と人との間に入って調整を行うことです。

 

さまざまなステークホルダーが存在する大学において、意見の違うグループの間に入って全員が納得できる落とし所を探る。このような仕事は大学職員の醍醐味だと言えます。

 

1-4. 意外と個人主義・縦割り文化

大学職員と聞くと、お役所的なイメージからか、チームでひとつの業務に取り組んでいるように想像するかもしれません。

 

しかし実際の大学職員の現場は、意外なほどに個人主義です。

 

チーム全体の業務のうち、Aさんはコレ、Bさんはコレという風に、個人レベルで業務が割り当てられていることがほとんどです。

 

私が働いている時も、「同じ係の人が普段どんな仕事をしているのか全く知らない」ということは日常茶飯事でした。

 

なぜそのような業務体制になっているかというと、以下の2つの要因が大きいと思います。

 

組織全体が縦割り

大学の組織は、部・課だけでなく係単位で担当する仕事が決まっています。例えば、決算業務は財務課決算係、予算編成業務は財務課予算係といったようにです。そして、ひとつの係は2~5人程度の少人数で構成されていることが多いため、係の中でも個人単位で仕事を割り振ることが多くなります。

 

マニュアル・前例に沿って仕事をする文化

さきほど述べたように、大学職員はマニュアルや前例に沿って仕事をします。したがって、人事異動があったとしても、前任者の業務をそのまま引き継ぐことがほとんどで、いったん係内で決まった業務分担はそうそう変わることはありません。

 

とはいえ、個人主義・縦割りの組織も、見方によっては悪いものではありません。

 

自分の仕事が終わりさえすれば、他の人の仕事を手伝うことなく定時退庁しても、文句を言われることはありません。

 

また、大学職員は協調性のある人が多いので、必要がある時にはチームとして動くこともできますし、本当に困っているときには手を差し伸べてくれる人も多いです。

2. 大学職員に向いている人の特徴5選

大学職員の仕事の特徴が確認できたところで、大学職員に向いている人の性格を紹介していきます。

 

以下のことに多くあてはまる性格の人ほど、大学職員に向いていると言えます。

向いている人の特徴

  • 文章の読み・書きが得意
  • 細かい作業が得意
  • コミュニケーション能力がある
  • 向上心がある
  • 真面目すぎない

なぜそう言えるのか、ひとつずつ解説していきます。

2-1. 文章の読み・書きが得意

1-1. マニュアルや前例に沿って行う」で説明したとおり、大学職員の仕事はマニュアルに沿って行われます。

 

それはすなわち、マニュアルを読み、理解する必要があるということです。

 

また、自分が仕事を引き継ぐときには当然、マニュアルを追記・修正する必要も出てくるでしょう。

 

さらに、マニュアルに限らず、大学職員は文書や資料を作成することが多いです。

 

  • 文部科学省に調書を提出するとき
  • 教員や学生にメールで連絡するとき
  • 学生向けのパンフレットを作成するとき
  • 財務諸表を作成するとき
  • 物品購入の契約書を作成するとき

 

パッと思いつくだけでも、これだけの機会があります。

 

文章の読み書きが好きな人、得意な人は大学職員に向いていると言えます。

 

2-2. 細かい作業が得意

1-2で説明したとおり、大学職員の仕事の大半は、パソコンに向かって行うことになります。

 

特に、ExcelやWordなどのOfficeソフトを使わない日はないと言ってよいでしょう。

 

例えば、紙の書類から数字をExcelに打ち込んで行く作業や、文部科学省に提出する文書の誤字脱字をチェックする作業など、細かい作業・集中力が必要な作業が日常的に発生します。

 

パソコンに向かって細かい作業を行うことが好きな人・苦にならない人は向いています。

 

2-3. コミュニケーション能力がある

1-3. さまざまな人とかかわる」で説明したとおり、大学職員はさまざまな立場の人と関わる仕事です。

 

したがって、大学職員として仕事をこなしていくには、コミュニケーション能力は必須と言ってよいでしょう。

 

なお、ここで言う「コミュニケーション能力」とは、営業スキルや、初対面の人とすぐに打ち解けられるようなスキルではありません。

 

私は、大学職員として必要なコミュニケーション能力とは、以下のようなものだと考えています。

  • 複雑な制度や大学のルールを、相手に分かりやすく伝えるスキル
  • 人間関係に波風を立てないスキル

1つ目は訓練により身につけることができ、2つ目はそう難しいスキルではありません。

 

複雑な制度や大学のルールを、相手に分かりやすく伝えるスキル

例えば、奨学金制度を学生に説明するとき、複雑な制度を学生にもわかりやすく説明する必要があります。また、上司や教員に意見するときには、大学のルール等を根拠とし、自分の意見を分かりやすく伝えなければなりません。

大学職員は人と人との間で調整や説明を行うことが非常に多いため、このスキルは高ければ高いほど「仕事ができる人」になることができます。

 

人間関係に波風を立てないスキル

教員はともかく、職員は退職や転勤を伴う異動がほとんどありません。そのため、職員同士で人間関係が悪くなってしまうと、職場環境に大きな悪影響を及ぼします。

したがって、初対面の人と打ち解けられるスキルよりも、上司や同僚との間に波風を立てず、うまく付き合っていくようなスキルが求められるでしょう。

 

コミュニケーション能力の高い人、すなわち、難しいことを噛み砕いて説明するのが得意な人や、どんな人とでもそれなりに仲良くできる人は向いています。

 

2-4. 向上心がある

大学職員の仕事は、たいていの場合それほど忙しい仕事ではありません。

 

また、マニュアルが整備されているため、難しい仕事もそうありません。

 

それでは、大学職員は安定した給与をもらいながら、毎日与えられた仕事だけをこなしていけばいいのでしょうか?

 

答えは「ノー」です。

 

 

国立大学は国から一律でもらえる運営費交付金が年々減らされており、各大学の成果に応じて配分されるお金の割合が増えてきています。

 

私立大学は収入の7~8割を学生納付金(授業料・入学料など)が占めますが、今後、少子化によって大学間の学生獲得競争はさらに激化します。

 

国立私立を問わず、与えられた仕事だけをこなす大学職員は、これからの時代は肩身が狭くなるでしょう。

 

とはいえ、国立大学と多くの私立大学はまだまだ安定した職場であることも事実。民間企業と比べると自己研鑽に励んでいる人はごく一部です。

 

つまり、向上心を持って仕事ができる人は、それだけで周りよりもいい評価を得ることができるということです。

 

2-5. 真面目すぎない

個人的にはこの「真面目すぎないこと」が一番重要だと思います。

 

大学職員全体の傾向として、とにかく真面目な人が多いです。

 

前任者が行っていた業務を何の疑問も持つことなくそのまま引き継ぎ、誰も見ない・作る必要のない資料を丁寧に作り、意味のないデータを集めて分析する。そのような働き方をしている人がとても多いのです。

 

その結果、残業が多くなり体調を崩す人も…。

 

「給料分はきっちり働くけど、それ以上のことはしない」

「意味のない仕事はしたくない」

 

真面目すぎる人よりも、むしろこれくらい割り切った考え方の人の方が、改革や効率化に積極的に取り組むことで成果を出していました。

 

向いている人の特徴が分かったところで、大学職員になる方法も知りたいですよね。

大学職員になるための方法が気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

国立大学職員になるには?特徴や採用難易度・必要な資格について徹底解説国立大学職員になるには、どんな試験があるのか解説。試験の難易度や必要な資格、試験別におすすめな人を解説します。大学職員を目指す人への注意点も併せて解説。...

 

▼転職サイト・転職エージェントについての解説はこちらから

大学職員になるためのおすすめの転職サイト3選・エージェント4選「大学職員に転職したいけど、どの転職サイトに登録すればいいのかわからない!」 「私は国立大学職員が第一志望だから、転職サイトには登...

 

3. 大学職員に向いていない人の特徴5選

ここまで大学職員にはどのような性格の人が向いているかを見てきましたが、逆に、大学職員に向いていない人はどのような人でしょうか。

 

私は、大学職員に向いていない人は以下のような人だと思います。

 

向いていない人の特徴

  • 体を動かす仕事が好き
  • 仕事に裁量を持ちたい
  • プライドが高い
  • 手に職をつけたい
  • リモートで働きたい・在宅勤務がしたい

上記に当てはまる人は、「大学職員ってブラックだな」と感じるかもしれないので、あまりおすすめしません。

ひとつずつ解説していきます。

 

3-1. 体を動かす仕事が好き

繰り返しになりますが、大学職員の仕事は基本的にデスクワークです。

 

体を動かすことが好きな人や、ひとつの場所でじっとしていられない人は向いていません。

 

3-2. 仕事に裁量を持ちたい

民間企業では若いうちから責任のある仕事を任されることもありますが、大学では規則やマニュアルがしっかり決められており、ささいなことでも上司への決裁が必要です。

 

したがって、事務職員ひとりの判断で何かを決定することはほぼありません。

 

何かあった時の責任を負わなくてよいという意味では良いですが、自分の裁量で仕事をしたい人や、仕事にやりがいを求める人は向いていません。

 

3-3. プライドが高い

教員と職員は同じ大学の構成員であり、その立場に優劣はないこととなっていますが、やはり実際には教員のほうが大きな権力を持っています。

 

一部ですが、明らかに事務を見下したような態度を取る教員もいるため、そのような扱いに耐えられない、プライドの高い人には向いていません。

 

3-4. 手に職をつけたい

国立大学職員の仕事は、ハッキリ言ってスキルが身につかない仕事です。

 

パソコンを使ったルーティンワークや会議のスケジュール調整など、言ってしまえば「誰にでもできる仕事」が多いからです。

 

そのため、将来的にスキルを活かした転職や独立を考えている人には向いていません。

 

3-5. リモートで働きたい・在宅勤務がしたい

昨今の働き方改革の流れの中で、多くの企業がリモートワークを取り入れています。

 

大学職員はというと、リモートワークを取り入れようとはしていますが、あまり進んでいないのが現状です。

 

私は以下の2つの理由から、大学でリモートワークが主流になるのはまだまだ先だと思っています。

 

  • 大学では紙文化が根強いため
  • 学務や施設管理など、そもそもリモートワークが適さない職種も多いため

 

大学では紙文化が根強いため

取引先からの請求書や学生に提出してもらう書類などは、まだまだ紙の書類が多いです。電子の書類であれば家のPCからでも確認できますが、紙の書類は出勤して確認する必要があります。

 

学務や施設管理など、そもそもリモートワークが適さない職種も多いため

学務は学生の問い合わせの窓口となる仕事ですし、施設管理は実際の施設の状態を確認する必要もあるでしょう。これらの部署に勤務する場合、リモートワークをすることは難しいと言えます。

 

とはいえ、財務や人事など、大学には比較的リモートワークに適した部署もあります。

部署によっては今後リモートワークがメインになる可能性もありますが、当面は難しいため、リモートで働きたい・在宅勤務がしたい人には向いていません。

 

4. みんなが思い描くホワイトな大学職員の仕事とは違うブラックなところもある

 

大学職員の仕事をインターネットで検索すると、様々な情報が出てきます。

 

インターネットで出てくる情報のいいところだけを抽出すると、大学職員は以下のような仕事になります。

  • 仕事はマッタリ、ストレスなし
  • 毎日定時帰宅
  • 夏休みや春休みが1週間以上
  • 誰でも年収1000万円に到達する
  • 企業と違って倒産しない

 

超絶☆ホワイト企業ですね。

 

しかし実際は、これらの条件をすべて満たす大学は、ほんのひと握りの有名私立大学だけでしょう。

 

以下は、私の国立大学職員としての経験や大学の公式ホームページの情報などをもとにした、大学職員の現実です。

 

  • 部署によってはハードな仕事
  • 残業は普通にある
  • 国立の場合、夏休みは3日・春休みはゼロ
  • 年収は平均~平均少し上程度(有名私立大学を除く)
  • 定員割れしている大学は倒産する可能性あり

 

以下で詳しく解説していきます。

 

4-1. 部署によってはハードな仕事

ここまで読んでいただいた方は理解していると思いますが、大学職員の仕事は窓口で学生の相手をするだけではありません。

 

ときには教員と意見をぶつけ合ったり、物品の納入業者と価格交渉をしたり、文部科学省に予算要求のために乗り込んだりといったように、それなりにハードな仕事もこなす必要があります。

 

ただし、大学は民間企業とは違い利益の獲得を目的としていないため、ノルマや営業目標といったものはありません。

 

そのため、大抵の民間企業に比べれば楽でストレスのない仕事ですが、「ときにはハードな仕事もしなければならない」ということはよく理解しておいてください。

4-2. 残業は普通にある

大学職員と言えば、一昔前の公務員のように、定時になるとみんな一斉にタイムカードを押して帰宅するイメージを持っている人も少なくないと思います。

 

実際は、大学職員の仕事にも普通に残業はあります。

 

その人の能力や配属先の環境にもよりますが、私の在籍していた地方国立大学では、平均して1ヶ月あたり10時間〜20時間の残業がありました。

 

また、名古屋大学と岐阜大学が統合して誕生した東海国立大学機構の職員募集要項によると、残業時間は月平均10時間程度とのこと。

 

さらに、私立の桜美林大学の求人募集要項には、残業は月平均26時間との記載がありました。

 

民間企業のオープンワークが実施した日本の残業時間に関する調査によると、日本人の平均的な残業時間は23時間〜25時間だそうです。

 

ノルマや売り上げ目標などがない分、大学職員の残業時間は民間企業の平均と比較すると、同じくらい~やや少ないくらいです。

 

毎日定時に帰るためには、仕事の効率化など本人の工夫が必要です。

 

4-3. 国立の場合、夏休みは3日・春休みはゼロ

大学職員といえば、学生と同様に長期の夏休み・春休みを取っているイメージがあるかもしれません。

 

残念ながら国立大学の場合、夏休みは3日、春休みはゼロです。これは公務員と同様であり、どの国立大学でも同じです。

 

私立大学の場合は、大学によってまちまちです。国立大学と同様の扱いとしているところもあれば、夏休みとして1週間程度の休暇を取得できる大学もあります。

 

なお、夏季休暇が1週間程度取得できたとしても、年間休日が国立大学(120日以上)よりも少ない私立大学もあることに注意しましょう。

 

例えば、流通科学大学の職員募集要項では、夏季休暇は8月8日~15日の1週間ですが、年間休日は115日となっていました。

 

休日の多さに魅力を感じて私立大学職員になりたいと考えている人は、志望大学の年間休日日数をよく確認しましょう。

4-4. 年収は平均~平均少し上程度(有名私立大学を除く)

まず、年収については国立大学職員と私立大学職員で全く異なります。

 

国立大学職員の場合は、公務員とほぼ同じ年収です。すなわち、平均~平均少し上程度と考えていただいて差し支えありません。

 

私立大学職員の年収は、大学によってかなり幅があります。年収の高い大学は一部上場企業の総合職並みにもらっていますが、低い大学は国立大学職員以下のこともあります。

 

国立大学と私立大学では職員の身分も収益構造も全く違うため、このような違いが生じています。

 

私立大学職員の年収は基本的に公開されていませんが、今回は職員募集要項にモデル年収が記載されていた武庫川女子大学と関西医科大学を比較対象にします。

 

同じ関西地方にある、大阪大学と比較してみたのが以下の表です。

※大阪大学は各種手当を含まない。

※武庫川女子大学は各種手当を含むかどうか不明。

※関西医科大学は各種手当含む。

※大阪大学の数字は令和元年度の給与水準公表資料より。

武庫川女子大学及び関西医科大学の数字は職員募集要項より。

大阪大学のモデル年収には扶養手当や住宅手当、超過勤務手当などの各種手当が含まれてないとはいえ、武庫川女子大学の年収の高さが目立ちます。

 

武庫川女子大学の主要学部の偏差値は50前後であり、決して偏差値の高い大学ではありませんが、1万人を超える学生を擁し、関西地方では有名な大学です。安定した財務基盤を持つため、職員の年収も高くなっています。

 

逆に、関西医科大学の年収は35歳課長級にしては少し寂しい気がしますね。

 

おそらく、大阪大学の35歳主任の年収に扶養手当や超過勤務手当等の各種手当を加えると関西医科大学の35歳課長の年収を上回ります。給与月額も、大阪大学の方が上回っています。

 

以上のように、同じ大学職員でも、国立大学職員と私立大学職員ではその年収は異なります。

 

また、一口に私立大学職員と言っても、大学によって年収は大きく異なります。

 

高年収を目指して私立大学職員を志望する場合は、転職サイトやエージェントサービスをうまく利用し、志望大学の年収についてよくリサーチしておきましょう。

 

4-5. 定員割れしている大学は倒産する可能性あり

福岡県の私立大学、保健医療経営大学は令和2年度以降の学生募集を停止しており、令和5年3月末に大学を閉鎖する、つまり倒産することになっています。

 

保健医療経営大学 学生募集停止のお知らせ

 

保健医療経営大学は平成20年に開学した新しい大学ですが、計画通りに学生を集めることができなかったため、開学からわずか10年あまりで倒産が決まってしまいました。

 

どれくらい学生が集まってなかったかというと、令和元年度の事業報告書によると学生の収容定員320人に対して130人しか在籍していませんでした。

 

これは極端な例ですが、今後、少子化のさらなる加速により、倒産する大学も増えてくるでしょう。

 

また、大学全体で見れば定員割れしていないが、特定の学部のみ定員割れしている。このような大学も実は注意が必要です。

 

なぜなら、大学の学部というものはそう簡単に潰すことができないからです。

 

大学の学部を新しく設置するには、文科省と折衝を行い、膨大な量の資料を提出し、何億もの設備投資を行い、何年もかけてようやく認可されます。

 

そうした手間や投資のほか、在籍している学生や教員の処遇をどうするかということも含めて考えると、定員割れしているとはいえ簡単に学部を潰すことができないことは想像できるかと思います。

 

たとえ30人でも定員割れを起こしているということは、仮に学生1人が納める授業料が年間で100万円だとすると、大学は30人×100万円で3,000万円の収入を4年間失い続けることになります。

 

 

大規模大学であればほかの学部でカバーできるかもしれませんが、小規模大学では経営がかなり苦しくなるでしょう。

 

通常、私立大学の収入の7~8割は授業料等の学生納付金なので、定員割れは大学の経営にダイレクトに影響します。

 

私立大学を目指す人は、志望大学に定員割れを起こしている学部がないか、よく確認しておきましょう。

 

5. 大学職員に向いていない人はこういった職業がおすすめ

ここまでで大学職員の仕事の特徴と、向いている人・向いていない人がわかったと思います。

 

現実は厳しい点も多いですが、ノルマがなく基本的にはマッタリ働くことができ、年収も平均以上はもらえる大学職員は、やはりおすすめの職業です。

 

向いていると感じた人はぜひ就職先・転職先の選択肢に入れていただきたいと思います。

 

最後に、大学職員に向いていないと感じた人におすすめの職業を紹介します。

 

①ベンチャー企業を始めとした民間企業

「若いうちからやりがいのある仕事がしたい」と感じている人に向いています!

 

若いうちから責任ある仕事を任されるところも多いです。

ただし、ベンチャー企業は社内の業務分担や福利厚生が整っていないところも多いので、いくら働くのが好きでも働きすぎには注意してくださいね。

 

②ITエンジニア

対面でのコミュニケーションが苦手、リモートワークがしたい!人に向いています

ITエンジニアはパソコンさえあればどこでも仕事ができるので、完全リモートで勤務している人も多いです。また、打合せも対面では行わず、Slackなどのツールで完結する会社もあります。

 

ITエンジニアといっても様々な種類がありますが、Webサイトを構築するWebエンジニアや、スマホアプリを構築するアプリエンジニアなどは特にリモートワークができる可能性が高いでしょう。

 

③教員、塾講師

学生とかかわりたい人に向いています!

大学職員になったからといって学生とかかわる仕事ができるとは限りません。

学生とかかわりたい、学生の役に立ちたいという思いが強い人は、直接学生とかかわることのできる大学教員や塾講師を選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

 

6. まとめ

大学職員の仕事には以下のような特徴があります。

  • マニュアルや前例に沿って行う
  • 自席でPCに向かって行う
  • さまざまな人とかかわる
  • 意外と個人主義・縦割り文化

これらの特徴を踏まえて、大学職員に向いている人・向いていない人の性格や特徴は以下のとおりです。

 

向いている人・向いていない人の特徴

向いている人

  • 文章の読み・書きが得意
  • 細かい作業が得意
  • コミュニケーション能力がある
  • 向上心がある
  • 真面目すぎない

向いていない人

  • 体を動かす仕事が好き
  • 仕事に裁量を持ちたい
  • プライドが高い
  • 手に職をつけたい
  • リモートで働きたい・在宅勤務がしたい

 

そして以下が大学職員という仕事の理想と現実です。

 

大学職員になりたいと考えている人は、インターネット上の魅力的な情報だけに惑わされず、志望大学の公式ホームページや募集要項などを必ず自身で確認しましょう。

 

理想

  • 仕事はマッタリ、ストレスなし
  • 毎日定時帰宅
  • 夏休みや春休みが1週間以上
  • 誰でも年収1000万円に到達する
  • 企業と違って倒産しない
現実

  • 部署によってはハードな仕事
  • 残業は普通にある
  • 国立の場合、夏休みは3日・春休みはゼロ
  • 年収は平均~平均少し上程度(有名私立大学を除く)
  • 定員割れしている大学は倒産する可能性あり

 

現実は厳しい点も多いですが、ノルマがなく基本的にはマッタリ働くことができ、年収も平均以上はもらえる大学職員は、おすすめの職業です。

 

向いていると感じた人はぜひ就職先・転職先の選択肢に入れていただきたいと思います。

 

また、自分は大学職員に向いていないと感じた人におすすめの職業には、以下のようなものがあります。

若いうちからやりがいのある仕事がしたい!

ベンチャー企業を始めとした民間企業

対面でのコミュニケーションが苦手、リモートワークがしたい!

ITエンジニア

学生とかかわりたい!

教員、塾講師

あなたが自分にぴったりの職業に就くために、この記事が役に立つことを願っています。

国立大学職員の筆記試験対策なら【アガルート】全額返金などの内定者特典も!
公式サイトから申し込む